’00,10,21 十石峠・道普請 

 先月だったか、アフリカ・ウガンダでシロサイとクロサイが絶滅したと言う記事を読んだ。内戦と密猟が原因らしいが、食われたり、角を売られたり、ひと昔前までは何万頭もいたのが、今は国中何処を探しても1頭も居ないらしい。哀れなものである。そのうち野生のサイは絶滅し、朱鷺のように檻に入ってのみ生き長らえる事になるのだろうか…。
 サイの仲間は世界に5種類いるらしいが、日本にも1種類だけ野生のサイが確認されている。学名はもっと長いのだが、通称「山サイ」と言う。生息数は千の単位らしいが、実際は、純潔種としたら数百ってところではないだろうか。分布地域としては全国の山・峠道、関東で言うならば西上州の古い峠あたりがお気に入りらしい。時々**山などにも出没するが、今年は夜行性の同類が現われたそうな…(**山、標高日本一の山なれど、ふとどきな理由により名前伏せねばならないらしい、困ったもんだ…)。
 アフリカのサイはもちろん凶暴だが、ここの「山サイ」はいたっておとなしい、八岐大蛇と同じで、酒さえ与えていれば暴れる事は無い、その点、テレマーカーと似ている(ちなみに、活動時期も11月から5月頃までが共に適期だ)。しかしこの「山サイ」テレマーカーよりも凄い事が一つだけある(まぁ、他にもあるかもしれないが、とりあえず思いつかない)。それは、自分達の月刊誌を発行していると言う事だ。なぜこのレッドデーターブック級の「山サイ」に「ニューサイ」なる月刊誌が存在し、テレマーカーには○○ニュース程度の粗末な物しか存在しないのか?。なぜ?…それは、某カリスマ編集長の力もあるらしいが(御年85歳、すでに38年間発行されている)それだけでは無い、何かがある、きっと何かが、何かが…あった、道普請。
 道普請(読めない人の為「みちぶしん」)、それは、車社会によって忘れ去られた古き街道を、下刈りし、枝を払い整備する。そして、落ち葉が落ちた頃、自転車を静かに転がす。自分達の遊びのフィールドは自分達の手で作ろうと言う、テレマークの世界では考えようの無い事だ(うるさい薮斜面を夏場チェーンソーでガリガリなんて言うのはやりたい気がするが…)。
 十石峠。昔、秩父困民党やらが越えた峠であったが(最近、日航機が墜落した御巣鷹山はすぐ近く)今は年間、数十人の「山サイ」のみが越える貴重な峠道です。綺麗にしたぜ!。

駐車場兼キャンプサイト

山サイ流テント

ミスターエンスー

奉行

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